日差しの強い時期になってくると赤ちゃんの紫外線対策って気になりますよね。
モチモチの綺麗な肌とよく言われる赤ちゃんの肌ですが、実は皮膚が大人の半分程度の薄さで外部からの刺激を受けやすいのです。
さらに日本小児皮膚科学会の公式サイトには『赤ちゃんに対する日焼け対策の重要性について』記載があります。
日焼けは日光の紫外線で起こります。紫外線をたくさん浴びすぎると、
① しわやしみなどの皮膚老化を早める
② 将来、皮膚ガンを起こしやすくなる
③ 目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなるということがわかっています。
赤ちゃんのうちから、強い日焼けをしすぎないように注意してあげることは、生涯健康で過ごすために、とても大切なことです。
【日本小児皮膚科学会「こどもの紫外線対策について」より引用】
そのため日差しの強い時期のお出かけには赤ちゃんと言えど日焼け止めは必須アイテムです。
ただ、実際どのくらいの月齢から日焼け止めが必要なのかって明確な決まりがないんですよね。
なので以下の事に考慮して、ママが日焼け止めの使用時期を判断することになります。
- 月齢(肌の状態)
- 時期
- 日焼け止めの特徴
そこで今回の記事では、化粧品検定を合格のためにガッツリとお勉強した「ねこママ」が赤ちゃんの日焼け止めはいつから必要なのかの目安をまとめて紹介していきます。
適切な紫外線対策を行うことで、しっかりと赤ちゃんの肌を守っていきましょう♪
赤ちゃんの日焼け止めは何歳から使える?商品によってバラつきあり
冒頭でお伝えした通り赤ちゃんの日焼け止めを使える時期って明確な決まりがありません。
医師監修などのサイトを見てみると生後3ヶ月まではなるべく使わないとの記載が多く見られます。
私が実際に小児科で聞いてみると『年齢もそうだけど、日差しの強い時間帯に長時間出るなら日焼け止めを使用したほうが良い』とのこと
なので生後3ヶ月以降の赤ちゃんが日差しの強い時期に長時間外出する時は日焼け止めを塗って紫外線対策を行った方が良さそうですね。
新生児でも日焼け止めは必要?
赤ちゃんから使える日焼け止めには『新生児から使用可能』な商品が多く販売されています。
新生児から日焼け止めって必要なのかな?と思いがちですが生まれてすぐの間は日焼け止めを塗らなくても良い生活習慣を心がけたほうが良いです。
- 日差しの強い時間帯は屋外への外出を控える
- 日焼け止め以外の紫外線対策グッズを活用
2.3ヶ月頃は1人で動き回る時期ではないので、ベビーカーの日除けや帽子、抱っこ紐の場合は日傘などを使って上手に紫外線対策を行いましょう。
赤ちゃんは何月頃から日焼け止めを塗った方が良い?紫外線の強い時期は4月から9月
大人に比べて肌機能の整っていない赤ちゃんは必要な時期と時間帯に絞って日焼け止めを活用することが大切です。
紫外線の弱い時期や時間帯は日焼け止め以外の紫外線対策を積極的に行ってみましょう。
では紫外線の強い時期とはいつかと言うと4月から9月頃がピークとなります。
紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく示すために紅斑紫外線量を指標化したもの。現在、世界保健機関(WHO)などでは、UVインデックスを用いた紫外線対策を行うよう奨めている。国内でも環境省からUVインデックスが3以上の場合はできるだけ日差しを避け、8以上の場合はできるだけ外出を控えたほうがよいといった具体的な対処方法が示されている。
【気象庁用語解説「UVインデックス」より引用】
さらに時間帯でいうと午前10時から午後2時までの間が1日でもっとも紫外線量が多くなるので注意が必要です。
この時間帯に外出する時は積極的に日焼け止めを活用しましょう。
あまりにも日差しの強い日は、この紫外線量の多い時間帯を避けて1日のスケジュールを組んでみる事も紫外線対策として有効ですね。
赤ちゃんに使う日焼け止めを選ぶときの4つのポイント
日焼け止めと言っても沢山の種類が販売されていて「商品棚の前で悩んでみたけど結局どれが良いのか分からなくて買えなかった」という経験ありませんか?
ネットの口コミだけで買っちゃうと『使用できる年齢は1歳以上だった』なんて失敗も(体験談)
なので0歳から1歳ぐらいのお子さんが使う日焼け止めを選ぶときの注意点をまとめて紹介しておきます。
- 商品ごとの推奨年齢を確認する
- 普段使いならSPFとPAの高すぎないものを選ぶ(日常使いでSPF15~20程度)
- 紫外線吸収剤不使用が好ましい
- 日焼け止めの落とし方に要注意
商品ごとの推奨年齢を確認する
日焼け止めには商品ごとに使用開始できる推奨年齢があります。
商品ごとの推奨年齢(一例) | |
商品名 | メーカーの推奨年齢 |
アロベビーUV&アウトドアミスト | 新生児から |
マミーUVマイルドジェルN | 1歳~ |
UVウォータリージェルN | 4歳~ |
これらの商品はいずれも子供用(または親子で使える)と書かれてる日焼け止めですが、商品によって推奨年齢は様々です。
推奨年齢はパッケージに書かれているものもありますが、多くの場合は商品の公式サイトに載っているので確認してみましょう。
生活シーンに適したSPFとPAの日焼け止めを選ぶ(日常使いならSPF15~20程度)
日焼け止めには肌への影響がある紫外線を防ぐ効果を示したサンケア指数(SPF/PA)というものがあります。
- SPFとは赤いヒリヒリする日焼けが起きるまでの時間を何倍に伸ばせるかの目安
- PAとは皮膚の即時黒化を指標にしたもの
SPFは数値が高いほど紫外線のカバー力が高いと思いがち
ですが本当は上で説明している通り何も塗らない肌より何倍日焼けの開始を遅らせられるのかという数値です。
SPFが高いと敏感肌の人や肌機能の整っていない赤ちゃんには刺激になる可能性があるので生活シーンに合った商品を選ぶようにしましょう。
サンスクリーンは、小さい赤ちゃんから使うことができます。通常は、病院で健康保険適応のある処方を受けることができませんので、ベビー用や子供用として販売されているものを購入してください。低刺激性と書いてあるものを選び、防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。
【日本小児皮膚科学会公式サイトから引用】
紫外線吸収剤不使用のものが好ましい
紫外線を防ぐ成分には紫外線吸収剤と紫外線紫外線散乱剤の2種類が存在します。
どちらの成分も紫外線から肌を守ることには変わりがありませんが、防ぎ方が異なるんですよね。
どちらにもメリットデメリットが存在するのですが肌の弱い赤ちゃんが使う場合は紫外線散乱剤が肌への刺激が少なくて使いやすいです。
メリット
- 白浮きしにくい
- 塗り心地が良い
- 汗で落ちにく
デメリット
- 敏感肌の人や肌機能の整っていない子供が使用するとまれに刺激と感じる
メリット
- 肌の上で紫外線を跳ね返す単純なもので肌刺激が少ない
- 専用クレンジングを使わなくても石鹸やお湯で落とせるものが多い
デメリット
- 白浮きしやすい、伸びが悪いなど使用感が紫外線吸収剤に比べて劣りやすい
最近では紫外線散乱剤の日焼け止めも使用感の優れているものが多くあります。
少しの刺激でも肌荒れしやすい月齢の低い赤ちゃんは特に注意して日焼け止めをえらびましょう。
日焼け止めの落とし方に注意
赤ちゃん用の日焼け止めを買う時に見落としがちなのが落とし方です。
日焼け止めの落とし方は主に3つ
- お湯
- 石鹸
- クレンジング
親子共々ストレスの少ない落とし方はやはりお湯です。
お湯で落とせる日焼け止めは汗で落ちやすいのでこまめな塗り直しが必要になりますが、それでも毎日子供の顔を石鹸で洗顔するよりかは非常に簡単
なにより日焼け止めが綺麗に落としきれず肌に残ったままでは肌荒れの原因になります。
お湯だけで落とせるという日焼け止めが落としやさは赤ちゃんにとって大きなメリットです。
ただお湯で落とせる日焼け止めは極端に種類が少なく選択肢が狭くなります。
お湯だけで落とせる日焼け止めの比較記事があるので参考にしてみてください。
赤ちゃんの日焼け止めは月齢だけでなく時期にも注意しよう
- 日焼け止めの開始月齢は生後3ヶ月以降が好ましい
- 4月~9月(時間帯は10時~14時)が紫外線量の多い時期
- 商品ごとに推奨年齢が異なるのでチェックが必要
- 日常使いならSPFは15~20/PAは++程度
- 肌機能の安定していない赤ちゃんは紫外線吸収剤不使用が好ましい(紫外線散乱剤)
- お湯で落とせる日焼け止めだと親子共々ストレスが少ない