「大人に比べて肌の弱そうな赤ちゃんに日焼止めなんて塗っても良いのだろうか」
「日焼け止めで肌を守ってばかりだと自然治癒力が低下しそう」
私自身も娘が生まれてすぐの頃は「外から守りすぎても良くないんじゃないか」と思って、紫外線対策どころか保湿さえもほとんど行っていませんでした。
インターネット上でも赤ちゃんの日焼け止めについて様々な意見が飛び交っていますよね。
- 赤ちゃんの日焼け止めは必須!外出時はかならず塗るべき
- 小さい頃から日焼け止めなんていらない!日光は子供の成長に必要不可欠
様々な情報がありますが、1つ知っておいてほしいのは日焼けは火傷の1種、時と場合によっては日焼け止めをうまく使う事も大切ということ(この事実を知ったおかげ?で化粧品検定を取得するまで日焼け止めにハマってしまった・・)
今では生後すぐから使用できる日焼け止めも多く販売されていますが私自身は新生児の場合「日焼け止めは不要」だと考えています。
ただ「まだ赤ちゃんだから」という理由だけで日焼け止めを塗らず長時間紫外線を浴び続ける事も危険です。
大切なのは必要な時に必要なものを使うこと
そこで今回は赤ちゃんに紫外線対策を行わないと起こる影響と日焼け止め以外の紫外線対策グッズをまとめて紹介していきます。
赤ちゃんに日焼け止めは塗らないとダメなのか?
結論から言うと赤ちゃんにも日焼け止めを塗った方が良いです。
以下、日本小児皮膚科学会「こどもの紫外線対策について」の中から一部抜粋して載せています
日焼けは日光の紫外線で起こります。紫外線をたくさん浴びすぎると、
① しわやしみなどの皮膚老化を早める
② 将来、皮膚ガンを起こしやすくなる
③ 目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなるということがわかっています。
赤ちゃんのうちから、強い日焼けをしすぎないように注意してあげることは、生涯健康で過ごすために、とても大切なことです。
【日本小児皮膚科学会「こどもの紫外線対策について」より引用】
このように日本小児皮膚科学会の公式サイトでも紫外線による肌への悪影響と赤ちゃんから行う紫外線対策の重要さが記載ているんですよね。
この他にも2020年3月に更新された環境省の「紫外線環境保健マニュアル」の中でも紫外線を浴びすぎないよう注意喚起されています。
私たちは子供のうちに大量の紫外線を浴びていると考えられていますが、その影
響は何十年もたってから現れてきます。子供のうちから紫外線を浴びすぎないよう、
帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心掛けることが大切です。
【環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」より引用】
このように様々な研究から紫外線の浴びすぎは体に悪影響を及ぼすことが分かっています。
すぐ目に見える日焼けから何年も蓄積されて発症する病気まで様々です。
なので自分ではまだ何も出来ない赤ちゃんの紫外線対策はママの仕事となります。
日光を浴びることによるメリット
現状では紫外線を浴びる事の悪影響ばかりが目立ちますが、紫外線には日光を浴びることによってビタミンDを体内で合成するという重要な役割も持っています。
このことからビタミンDを生成するために短時間の日光浴が必要ですが、一方で紫外線の浴びすぎは体に悪影響を及ぼすことも忘れてはいけません。
いやいや短時間ってどれくらいよと思ったママさんもいると思いますが「地域、季節、服装、天候、肌の色」など様々な要因で異なるので、一概に「〇分」とは決められないのが現状です。
目安は夏場だと5分から15分程度
国立環境研究所の実験では以下のような結果が出ているので参考にしてみてください。
▼ビタミンDを生成するのに必要な、各地、各時刻での日光照射時間▼
7月(雲のない晴天日) | |||
9時 | 12時 | 15時 | |
札幌 | 7.4分 | 4.6分 | 13.3分 |
つくば | 5.9分 | 3.5分 | 10.1分 |
那覇 | 8.8分 | 2.9分 | 5.3分 |
【国立環境研究所「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定」を参考に作成】
このことから長時間、屋外活動をする場合は適切な紫外線対策が重要だと言えます。
とは言っても日焼け止めを塗りたくないというママさんもいます(私も以前はそうだった)
- 周りに日焼け止めを赤ちゃんに塗っている人がいない
- ベトベトして気持ち悪そう
- しっかり落とせなくて肌荒れの原因になりそう
- 動き回って日焼け止めを嫌がる
- どれを塗ったらいいのか分からない
そこで次に日焼け止め以外の紫外線対策(グッズ)を紹介していきます。
【人気の記事】 赤ちゃんからOK!お湯で落とせる日焼け止めを実際に使ってランキング【全6種】
すぐに始められる赤ちゃんの紫外線対策
まずは今日からすぐに取り入れられる紫外線対策から紹介していきます。
- 紫外線の多い時間帯の外出を避ける
- 帽子
- ベビーカーのサンシェード
- ケープ
- 日傘
紫外線の多い時間帯の外出を避ける
1日のうちで午前10時から午後2時までに紫外線量が多くなります。
その時間を避けて外出計画を立てるのも十分な紫外線対策です。
夏場の紫外線が強い日などはこの時間帯の外出を避けて1日に計画を練るようにしてみましょう。
帽子
まず赤ちゃんの紫外線対策グッズとして思いつくのが帽子ですよね。
帽子であれば動き回るお子さんでも手軽に紫外線対策を行えます。
紫外線対策としてお子さんの帽子を購入する際は以下の2点に注意してみましょう。
- UVカット素材
- ツバが広く、後ろには日よけの付いた商品
ベビーカーのサンシェード
ベビーカーでの移動が多い人はサンシェードを使用しましょう。
ただベビーカーにもともと付いている日よけでは短いものもあります。
現在はベビーカーに後付け出来るサンシェードも販売されているので、必要によっては別のサンシェードを取り付けて使用することをおススメします。
ケープ
1枚もっていればベビーカーでも抱っこ紐でも活躍できるケープ
風通りが悪くなるため商品によっては暑くなるのが難点
UVカット効果がありつつ薄手のケープだと夏場も使いやすいです(お子さんの熱中症に十分気を付けましょう)
日傘
抱っこ紐で移動をする際は日傘が非常にオススメ(お母さんも涼しい)
抱っこ紐を使うと移動はしやすいけど、とにかく暑いですよね。
小さく折りたためるものが持ち運びに便利と考えて「折り畳み日傘」を購入
これど子供を抱っこしてさらに荷物が多いと畳むのが面倒で結局すぐに売ってしまいました・・
個人的にオススメなのはジャンプ式の大きめ日傘(子供も自分も日傘に入るとなると大きめが良い)
子供と一緒に使う日傘は開閉のしやすさが重要だと思うので購入時の参考にしてくださいね。
▼実際に使用している日傘▼
紫外線の多い時間帯に長時間外出する際は日焼け止め推奨
冒頭でも紹介した通り、沢山の紫外線を浴びすぎるのは子供の将来のためにも避けたいところ
今では「お湯で洗い流せる日焼け止め」や「紫外線吸収剤不使用でありながら塗り心地の良いもの」など様々な日焼け止めが販売されています。
お子さんとママに合った日焼け止めを是非探してみてくださいね。